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あじわう。


家具は、じわじわと味がついてくるもの。
その味を知りたくて古い家具を少しづつ集めている。
集めてみると同じ家具でも使い手によって味は変わりそれがおもしろい。
家具の良いところだと思う。

じゃあ、家具の味がついてくるのはいつから?
1ヶ月?
3ヶ月?
半年?
1年?
5年?

それがわからないのが家具。
答えがないからこそ、楽しめる。

陽にさらされて
手にふれて
ぶつかって

色々な変化がおきるが、木はどんなことも大きく受け止めてくれる。
人が傷と呼ぶものも木からすれば、家具からすれば、なんでもないことだ。

ただただ、受け入れてそこにある。
私は、その姿をとても凛々しいと思うと同時に愛しくなるから、手を入れて直したくなる。

傷がついて直して、傷がついて直して、その繰り返す日々を重ねて
その積み重ねが長ければ、長いほど、私はその姿がより愛おしくなる。

私が作った家具の100年後を私は見ることできないけれど、誰かにはみてほしいと願っている。
そのとききっとこの家具は良いものと心の底から深く味わってもらえるのだろう。
できるだけ多くの人にその味をあじわってもらいたい。

だから、その日のために
今日も今できることに全力をつくす。

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